西区の神戸学院大学へ向かう通学バスの中からは、天文科学館(明石市)が見え、子午線を身近に感じます。同大学正門すぐの中庭には、震災時動きを止めた天文科学館の2代目大時計が、時を刻んでいます。
post_237
震災では、教授夫妻や留学生が亡くなり、校舎が半壊し、出火や地割れも起こりました。大時計撤去の報を聞いた同大学が、「学生に震災を忘れてほしくない」と受け入れを決意し、97年3月5日に除幕式を行いました。2年2ヶ月ぶりに再稼動することになったのです。
時計が今も動いているのは、「将来に向けて立ち止まらず、動いてほしい」という願いから。学生たちも大時計を身近に感じ、時計の前で卒業記念の写真を撮ることが多いそうです。
年々減少する震災を体験した学生たち。大時計は時ととともに、心に刻まれる「あの時」の思いを語り継いでいます。